2007年04月19日

国家戦略としての司法(1)

HOUTERASU.jpg法テラス(正式名称:日本司法支援センター)が設立されて、約1年が経過する。なじみのない人が多いかもしれないが、法テラスとは、簡単に説明すると、独立行政法人の枠組みに従って設立された政府全額出資の公的法人。いまや、法テラスは全国に50の事務所を構え、若手弁護士を中心に、市民のために日々法的問題解決のために汗を流している。

総合法律支援法に定められている法テラスの主な業務内容は、以下の5つ。
・情報提供業務
・民事法律扶助業務
・犯罪被害者支援業務
・司法過疎対策業務
・国選弁護関連業務


(法テラスを理解する前置きの話として)
以前、司法過疎と呼ばれている地域に法律事務所を在中させるためには、日本弁護士連合会(全ての弁護士及び52弁護士会を指導・連絡・監督する唯一の機関)、各都道府県の各弁護士会の組織に頼らざるおえなかった部分が大きかった。弁護士会主導の法律事務所は、公設事務所と一般的に呼ばれる。公設法律事務所は大まかに2種類に分けることができる。

過疎地型公設事務所
弁護士過疎の解消のために弁護士過疎地に設置される公設事務所
都市型公設事務所
一定の公益的な活動を行うこと、弁護士過疎地で活動する弁護士を育成することなどの目的のために、都市部に設置される公設事務所


大学在学時代には、池袋にある都市型公設事務所にとてもお世話になった。さらに運がよいことに在籍していた法律事務所は、若手弁護士を育て、過疎地に弁護士を派遣することに定評がある人材育成の弁護士事務所であったために、最前線の全国各地の初期段階の過疎地方公設事務所の様子を意欲的に伺うことができた。社会経験が乏しい若手弁護士には、指南役である百戦錬磨の中堅・ベテラン弁護士には、本当に学ぶことが多いことを実感した。どんな組織でも同じことだが、いい先輩と出会うことは人生の大きな幸せだ。

【実際に足を運んだ公設事務所】
・遠野ひまわり基金法律事務所(岩手県遠野市)
・北上ひまわり基金法律事務所(岩手県北上市)
(現:安部洋平法律事務所
・益田ひまわり基金法律事務所(島根県益田市)
・平良ひまわり基金法律事務所(沖縄県宮古島)


もちろん今現在でも既知の弁護士等が全国各地に法のヒカリを照らし続けている。
(全国の公設事務所一覧はこちら

・鹿嶋ひまわり基金法律事務所(茨城県)・・大学の先輩の谷弁護士
・相馬ひまわり基金法律事務所(福島県)・・涙脆い葦名弁護士
・震災復興をめざす中越ひまわり基金法律事務所(新潟県)・・ガッツのある杉岡弁護士
・上越ひまわり基金法律事務所(新潟県)・・寡黙な!?田口弁護士
・丹波ひまわり基金法律事務所(兵庫県)・・美人な井村弁護士
・日向入郷地区ひまわり基金法律事務所(宮崎県)・・ホームレス総合相談でお世話になった五嶋弁護士


その中でも、個人的な感想だけど、遠野ひまわり基金法律事務所初代所長の神木弁護士の生きざまがひときわ輝いて見えたなぁ。カンボジアの立法支援の話は今でも、脳裏に記憶している。また、大学の先輩の谷弁護士にも茨城の友人の両親が受難に会った時に、茨城県内の一番信頼のおける法律事務所を紹介しもらい、ものすごく助かったことがある。誠実でパワフルな弁護士だ。

ひまわり法律基金事務所は、資力が乏しい若手弁護士にも、事務所経営者としての道を与えるのと同時に、過疎地域の司法過疎に大きく貢献してきた。事務所の初期経費等はひまわり基金から数百万単位で出てくるので、若手弁護士でも1,2人の事務局を雇い、小所帯ながら、経営感覚を磨くことができる。弁護会主導なので、収入のインセンティブも認められている。要は、頑張れば、頑張った分報われる。


基本的にひまわり基金法律事務所は、基金と名の付いている通り、財源としては日弁連会員の毎月の1500円の積立金である(毎年3億円以上の積立金)。つまりは、日弁連に登録しているすべて弁護士が負担している(それ以外にも、弁護会ごとに異なる積み立て負担金が存在する。代表的な例としては、各弁護士会が所有している弁護士会建物の負担金。東京弁護士会では月3万円の負担金、山口弁護会では10万円の負担金)。結構、弁護士の負担は大きい。


弁護士個人の負担だけでは、財源として限界がある。さらなる司法の過疎化を解消するため、日本全国のリーガルアクセスを充実するため、次なるステップとして、弁護士会活動と同時並行で、国を大きく巻き込むことに戦略を定めた。

(時間になったので、この続きはまた後日)
posted by Mickey at 06:38| Comment(10) | TrackBack(0) | 法テラスと公設事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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